革新的デザインで自然と調和する「セル」テント

タカノリ・ウラタが手掛ける機能美のキャンプ用テント

自然の曲線にインスパイアされた美しさと居住性を兼ね備えた「セル」テントは、キャンプの新たなスタンダードを提示します。

タカノリ・ウラタによってデザインされたこのテントは、シンプルでありながら洗練された形状と、簡単な組立てが可能な構造を特徴としています。自然界の葉や茎から着想を得た優雅なカーブを取り入れ、テント全体に均等に張力を分散させることで、シワのない美しい外観を実現しています。

機能性を重視しながらも美しさを損なわないデザインは、プライバシー保護と内部からの眺望を両立させた独特の入口形状が特徴です。昼間は明るく爽やかな空間を提供し、夜には内部照明によって装飾的なライトフィクスチャーのようにテントを照らします。この機能と美の調和が、キャンプサイトの雰囲気を高めるアートピースとしての役割を果たします。

「セル」のテント生地は、70デニールのリップストップナイロンを使用し、表面にはシリコン撥水加工、裏面には耐久性のあるウレタンコーティングを施しています。A7075超々ジュラルミン製のフレームは、素材の柔軟性を活かし、美しい形状を実現しています。安定性と美観を損なわないように、下部の生地とフレームの分岐点近くに通気口を設けています。

サイズは幅3700mm×奥行3320mm×高さ1900mm(内部高さ1800mm)、重量は約2.7Kg(ガイロープ含む)、総重量は約9.5Kg(アクセサリー含む)となっています。

「セル」と名付けられたこのテントは、様々なキャンプサイトでの設置を想定しており、テントを通じてユーザー同士が出会い、交流を深めることで、細胞分裂や融合のようにコミュニティが拡大することを目指しています。

このテントは、2020年4月に東京のsunsetclimax Inc.でデザインされ、2021年からのプロトタイピングと生産フェーズを経て、2023年9月に販売が開始されました。日本および他のアジア諸国での販売が成功しています。

COVID-19の世界的な影響の中、屋外レクリエーションは健康と幸福に不可欠なものとなっています。自然との交流はパンデミックによるストレスを和らげる効果があり、キャンプのような屋外活動は免疫システムを強化します。また、屋外レクリエーションは社会的なつながりを育み、日常の課題からの心地よい逃避を提供します。これは集中力を活性化させ、創造性を刺激することで、仕事や学業のパフォーマンスにも肯定的な影響を与えます。さらに、屋外活動は環境意識を育み、持続可能な生活を促進します。パンデミックを乗り越えるためには、屋外レクリエーションを優先することが、身体的および精神的な健康を維持し、ポストパンデミックのライフスタイルを形作る上で重要です。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Takanori Urata
画像クレジット: Main image is Image:Takanori Urata Optional Image #1:Takanori Urata Optional Image #2:Takanori Urata Optional Image #3:Takanori Urata Optional Image #4:Takanori Urata
プロジェクトチームのメンバー: Takanori Urata
プロジェクト名: Cell
プロジェクトのクライアント: sunsetclimax


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